「病は気から」という言葉をよく聞きます。
心の緊張が心臓をドキドキさせたり、人前に立つと顔が赤くなったりと心と身体が直接繋がっていることは日常の生活の中で感じることがあるかと思います。
病気や症状は気の持ちよう、気合が足りないから病気になるとか言う言葉を聞いた事がありますが、なんだかこれだと「身体は悪くないのに、やる気が無いだけでしょ?サボりたいだけ?」というイメージがあります。
しかし、先に書いたように心と身体は繋がっており、心が実際に身体に変化を与えている場合があるのです。
7年前ぐらいに施術中にやっと身体の緊張が取れてきて良かったと思った患者さんが、一瞬で施術前の状態に戻り驚いた事があります。
あれ?変だな・・・、やっと身体の緊張が抜けたと思ったのに・・・
私「Aさん。施術をして、身体が緩んだと思ったのですが、急に緊張が戻ってしまいましたが、何かありましたか?」
Aさん「今、凄く嫌だと思ったことを考えてしまいました・・・。今朝あった出来事のことです・・・。」
Aさんにとってはその出来事がとてもストレスだったのか、緩んできた身体が一瞬で強い緊張が戻ってしまったことがあり、とても驚きました。
心と身体の関係は心身一如という言葉があるように深い繋がりがあることは分かっているつもりでしたが、しばらく続いた心(精神的ストレス)が身体の反応に影響を与えると思っていましたが、ほんの数秒で身体に大きな影響を与えることがあるという事を体験しました。
このことは、私にとってとても印象深い出来事であった為、度々、思い出しては考えるテーマとなっていました。
急にこのことについてブログに載せようと思ったのは、最近になって同じような体験をしたからです。
職場での大きな精神的ストレス(肉体的ストレスもですが・・・)の為にか、私の施術に身体が反応してくださらない方がいらっしゃいます。晴明堂では力で揉み解すのではなく、患者さんの無意識の過緊張を解くことにより、全身のバランスを整えるように施術を行なっている為、患者さんの刺激に対する反応を細かく探りながら、緊張を解くように施術を行なっております。(人それぞれ反応が違います)
この方は責任感が強い為、職場での自分の希望や意見を押し殺して長い間勤めておられるのですが、最近やっと自分の希望を通すことが出来ました。(希望といっても常識的な職場なら当然の主張なのですが・・・)
その後の施術に対する反応の違いといったら、驚く程のものでした。私の技術が急激に上がった訳ではないと思いますので、Aさんの心の変化が身体の変化に大きく影響したものかと思われます。
心と病気の関係に興味があり、最近はブルーバックスシリーズの「現代医学に残された7つの謎」という本を購入しました。
特にプラセボ効果について興味があり、心と自律神経との関係について興味深いことが書かれていました。タイトルが7つの謎ということで、脳で考えたことがどのように自律神経に影響するのかという器質的な繋がり(神経経路)は見つかってないとのことですが、現象としてあるということは、先に書いたように皆さんが感じることかと思います。
施術の技術以上に患者さんの心が大切である場合もあり、日常生活でストレスを溜め込まない為の工夫も必要ですが、私自身も患者さんに、より心を明るく、また安心して施術を受けて頂けるように技術の向上や話し方、心構えがとても重要なのだと感じております。